Amazonプライムで、ジミー・o・ヤンさんのスタンドアップコメディを観ました。
外国でアジア人として扱われることの経験や葛藤を軽快なテンションとジョークで話す彼。
見終わった後は、人前で笑い話にできるまでどれほど傷つき、悔しい思いをしてきたのだろうかと考えてしまいました。
日本で生まれて日本で生活している私には到底理解し得ない経験を沢山してきたはずです。
ただ、これは見終わったあとに感じたことで、見てる最中は純粋に笑い、同情心や人種差別に対する嫌悪感みたいなものは感じませんでした。
アジア人の特徴を話すときや、家族の話なんかは共感できるところが沢山あって、日本人と香港人では国は違えどアジア人として共通の感覚や考え方ある事を知れておもしろかったです。
下ネタやブラックジョークも沢山ありますが、彼の人柄と話し方でついつい笑ってしまいます。
個人的には彼とお父さんのやりとりがツボで、電卓のエピソードが好きでした。
家族に対する不満を語りつつ、結局だいすきな感じが伝わってきて、共感してしまいました。
彼は市民権を取得してもなお、アジア人として見られることは変わらないと言っていて、この先もきっと、面白くないことを言われる場面に遭遇すると思います。
だけど、彼には面白くないことを面白く話せるユーモアと器の大きさがあるので、きっとこれから先もアジア人のみならず世界中の人を笑いで癒す存在であり続けるんだろうな、すごいなって思いました。
嫌なこと、自分に不利な場面から逃げることも時には大事かもしれませんが、そこに立ち向かい苦い経験すら笑いに昇華できる人は尊敬します。
シンプルにかっこいいです。
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